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調べ物の効率が上がるかもしれない Google Chrome 拡張機能 3 選

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by ito

今回は便利な Chrome 拡張機能を 3 つご紹介します。

Pasty
複数の URL をブラウザで一気に開きたい場合に便利です。
これを使えば URL を順番にクリックしたり、切り貼りしたりする必要がなくなります。

<使い方>
インストールすると、Chrome の右上に緑のプラスマークのようなアイコンが追加されます。



次に、開きたいURLの一覧をコピーします。


http://www.computerpowertest.com/
http://www.papertoilet.com/
http://procatinator.com/
http://heyyeyaaeyaaaeyaeyaa.com/
http://www.biglongnow.com/
http://zoomquilt.org/
http://www.flightradar24.com/35.69,139.69/7
http://www.pointerpointer.com/
http://www.staggeringbeauty.com/
http://hooooooooo.com/
http://www.sanger.dk/
http://eelslap.com/

たとえば、上の URL の一覧をすべて選択してコピーしてみてください。
URL の一覧がクリップボードに格納された状態になります。この状態で先ほどの緑のアイコンをクリックします。


このように、選択した URL がすべて開かれます。


AutoPagerize
数ページにわたるサイトを一気に読みたい場合などに便利です。
この拡張機能を使うと、[前へ] [次へ]  などのボタンを押さなくても次のページを読むことができます。

<使い方>
インストールすると、この機能が有効になるWebページでは、アドレスバーの右端に「Ap」のアイコンが表示されます。


機能が有効にならないページ(=複数ページになっていないページ)では、このアイコンは表示されません。


まず、アイコンが表示されている適当なページを開きます。



ページの下の方までいきます。


通常はこのように、ページ番号を指定したり、[前へ] や [次へ] のボタンを押してページ遷移を行う必要があります。
ですが、この AutoPagerize を使用すると、


スクロールしていくだけで、次のページが自動で読み込まれて表示されます。
上の画像は、どんどんスクロールして 5 ページ目までいった状態です。
スクロールしている最中は特に拡張機能のボタンなどを押す必要はなく、対象のページであれば自動的に機能が有効になります。無効にしたい場合は、拡張機能の管理画面にあるチェックボックスで簡単に無効にできます。




OneTab
開き過ぎたタブを 1 タブにまとめてくれます。

<使い方>
インストールすると、青いじょうごのようなアイコンが追加されます。


先ほど Pasty の説明でタブをたくさん開きました。



この状態でじょうごのボタンを押します。


このようにタブが 1 つになり、それまで開いていたタブがリスト化されます。
個々のページをクリックして再度開くこともできますし、[Restore all] をクリックすれば全タブを元の状態に戻すこともできます。


調べ物などでブラウザを多用する際に便利ですので、機会があればぜひ使ってみてください。

Trados Studio 2014 のフィルタ機能が X 倍便利になる AutoHotKey スクリプト

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by tera

今年度も残るところあと数日です。
来週くらいからは20℃を超えるのが当たり前になるようです。そろそろコートも仕舞ってよさそうですね。

さて、Trados Studio 2014でフィルタを使用するにはリボンからフィルタを開いて貼り付けて…と面倒な手順を踏まなければなりません。
今回は、そんな作業を一瞬で行えるAutoHotKeyスクリプトを紹介します。

なお、AutoHotKeyの使い方についてはWindows が X 倍便利になる、AutoHotKeyの基本的な使い方を参照してください。



機能

Trados Studio 上で、フィルタをしたい文字列を選択して…

Alt + [Q] → 原文にフィルタ
Alt + [W] → 訳文にフィルタ
Alt + [E] → フィルタを解除

Q…原文、W…訳文、E…解除
と横並びで覚えると便利です。

使用例

例えば、以下のようなバイリンガルファイルがあったとします。
 原文で、「ある」が含まれるセグメントをフィルタするには、「ある」を選択して Alt + Q を押します。

 すると、ご覧のように「ある」が含まれるセグメントのみが表示されます。
この状態で、Alt + E を押すとフィルタを解除します。

 同様に、訳文で「such」をフィルタするには、such を選択して Alt + W を押します。
 「such」が含まれるセグメントのみが表示されました。




スクリプト

以下、AutoHotKeyのスクリプトです。
やっていることは、選択中の文字をコピーして、ショートカットでフィルタを開き、貼り付けてEnterを押しているだけです。

;原文にフィルタ
#IfWinActive, ahk_exe SDLTradosStudio.exe
!q::
Backup := ClipboardAll
clipboard =
Send, ^c
Clipwait,1
Sleep, 200
Send, ^{F6}
Sleep, 500
Send, ^v
Sleep, 200
Send, {Enter}
Clipboard := Backup
return
#IfWinActive

;訳文にフィルタ
#IfWinActive, ahk_exe SDLTradosStudio.exe
!w::
Backup := ClipboardAll
clipboard =
Send, ^c
Clipwait,1
Sleep, 200
Send, ^{F6}
Sleep, 500
Send, ^v
Sleep, 200
Send, {Enter}
Clipboard := Backup
return
#IfWinActive

;フィルタ解除
#IfWinActive, ahk_exe SDLTradosStudio.exe
!e::
Send, ^!{F6}
Send, {Esc}
return
#IfWinActive

おまけ
以下のスクリプトを使用すると、(Trados に限らず)右下のCtrlキー + ↑ または ↓ を押すことでスクロールできます。右Ctrlと矢印キーはすぐ隣にあるので、ちょっとスクロールしたいときなどにマウスを使わず右手だけでスクロールできるので、結構便利です。
ただ、Ctrl + 矢印キーに既にショートカットが割り当てられているソフトもあるので、そのような場合はキーボード左下のCtrlを使用する必要があります。

Rctrl & up::Send {WheelUp}

Rctrl & down::Send {WheelDown}


どちらを使う? 「設定」と「構成」

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by fukazawa
桜がだいぶ咲いてきましたね。お花見はもう行きましたか?
ひそかなお勧めは、武蔵野市役所付近の通りです。散歩でももちろん楽しめますが、満開~散りかけのときに車で走ると、桜のたれこめる長いトンネルを通っているような幻想的な気分が味わえますよ。

さて。似たような日本語に「設定」と「構成」があります。原文が「setting」なら、だいたい「設定」を選んでいます。ところが原文が「configure」の場合、まず「構成」が浮かぶものの、日本語としては「設定」のほうが良く使われているような気がするな、と思いとどまることがあります。

どちらが多く使われているか、Google で件数を調べてみました。
 
 (2015年3月30日のとある時点での件数です。)

どちらかが圧倒的に多いものもあれば、どちらも同じくらい件数があるものもあります。たとえば「値」の場合は、「設定」を選ぶのが適しているようです。

個人的には、「パスワード」で「構成」が圧倒的に多いのに驚きました。

「を」があるかないかで件数が変わってくるし、文脈や TM などにもよりますが、そのときどきで より自然な言葉を使いたいと思います。


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リンク先に記載されている説明をお読みいただき、要項に従ってご応募ください。

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前後にあったりなかったりの正規表現

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by tanaka


前にアレがある、前にアレがない、後ろにアレがある、後ろにアレがない、というのを正規表現で検索できて便利なのですが、記号がわからなくていつも困るのでなんとかしようと思いました。
とりあえず並べてみます。

1. 前にアレがある
肯定戻り読み(後読み) Positive Lookbehind
(?<=アレ)コレ

2. 前にアレがない
否定戻り読み(後読み) Negative Lookbehind
(?<!アレ)コレ

3. 後ろにアレがある
肯定先読み Positive Lookahead
コレ(?=アレ)

4. 後ろにアレがない
否定先読み Negative Lookahead
コレ(?!アレ)

日本語の名前でも英語の名前でも、肯定か否定かが最初にきていますが、個人的には前か後かを最初に考えるので、それで名前がわかりにくいんだなと思いました。前方肯定ナントカとか後方否定ナントカとかにしてくれればわかりそうな気がします。
さらにややこしいのは、前にくるときと後ろにくるときとで記号が違うというところです。前を見るときは「<」がいるんですね。

ちょっと頑張れば覚えられそうですが、毎日使うというほどでもないのでもういいやと思ってIMEに登録しました。

まえにある → (?<=a)b
まえにない → (?<!a)b
あとにある → a(?=b)
あとにない → a(?!b)

登録したキーワードを覚えていないといけないので、どっちもどっちのような気がします。正規表現用に接頭辞を決めて登録すると補完で呼び出せて便利かもしれません。そのうち記号で覚えてしまう可能性にも期待したいと思います。

で、えーと、何を検索したかったんだっけ……。

【修正版】 Trados Studio 2014 のフィルタ機能が X 倍便利になる AutoHotKey スクリプト

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by tera

※この記事は3/27に配信しましたが、スクリプトに不備があったため 4/1 に修正し再掲載しました。申し訳ありません。

今年度も残るところあと数日です。
来週くらいからは20℃を超えるのが当たり前になるようです。そろそろコートも仕舞ってよさそうですね。

さて、Trados Studio 2014でフィルタを使用するにはリボンからフィルタを開いて貼り付けて…と面倒な手順を踏まなければなりません。
今回は、そんな作業を一瞬で行えるAutoHotKeyスクリプトを紹介します。

なお、AutoHotKeyの使い方についてはWindows が X 倍便利になる、AutoHotKeyの基本的な使い方を参照してください。



機能

Trados Studio 上で、フィルタをしたい文字列を選択して…

Alt + [Q] → 原文にフィルタ
Alt + [W] → 訳文にフィルタ
Alt + [E] → フィルタを解除

Q…原文、W…訳文、E…解除
と横並びで覚えると便利です。

使用例

例えば、以下のようなバイリンガルファイルがあったとします。
 原文で、「ある」が含まれるセグメントをフィルタするには、「ある」を選択して Alt + Q を押します。

 すると、ご覧のように「ある」が含まれるセグメントのみが表示されます。
この状態で、Alt + E を押すとフィルタを解除します。

 同様に、訳文で「such」をフィルタするには、such を選択して Alt + W を押します。
 「such」が含まれるセグメントのみが表示されました。




スクリプト

以下、AutoHotKeyのスクリプトです。
やっていることは、選択中の文字をコピーして、ショートカットでフィルタを開き、貼り付けてEnterを押しているだけです。

;原文にフィルタ
#IfWinActive, ahk_exe SDLTradosStudio.exe
!q::
Backup := ClipboardAll
clipboard =
Send, ^c
Clipwait,1
Sleep, 200
Send, ^{F6}
Sleep, 500
Send, ^v
Sleep, 200
Send, {Enter}
Send, !{F6}
Clipboard := Backup
return
#IfWinActive

;訳文にフィルタ
#IfWinActive, ahk_exe SDLTradosStudio.exe
!w::
Backup := ClipboardAll
clipboard =
Send, ^c
Clipwait,1
Sleep, 200
Send, ^{F6}
Sleep, 500
Send, ^v
Sleep, 200
Send, {Enter}
Send, !+{F6}
Clipboard := Backup
return
#IfWinActive

;フィルタ解除
#IfWinActive, ahk_exe SDLTradosStudio.exe
!e::
Send, ^!{F6}
Send, {Esc}
return
#IfWinActive

おまけ
以 下のスクリプトを使用すると、(Trados に限らず)右下のCtrlキー + ↑ または ↓ を押すことでスクロールできます。右Ctrlと矢印キーはすぐ隣にあるので、ちょっとスクロールしたいときなどにマウスを使わず右手だけでスクロールでき るので、結構便利です。
ただ、Ctrl + 矢印キーに既にショートカットが割り当てられているソフトもあるので、そのような場合はキーボード左下のCtrlを使用する必要があります。

Rctrl & up::Send {WheelUp}

Rctrl & down::Send {WheelDown}


IT用語の呼び方(in English)44選

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by hirama

東北出身の知人が「みょうが」の「み」を強めて「操作」と同じようなアクセントで読んでいて、思わず二度聞きしました。同じ日本語でもアクセントが異なると全然違って聞こえます。余談ですが私の名字は関東圏では尻上がり、関西圏では「ら」にアクセント、家では「ひ」にアクセントをつけて呼ばれます。

日本語でばらけるのはアクセントだけど英語では読み方からして変わってくるなと思い、「Wi-Fi」がばらけていたっけと調べていたら、デバイス機器や操作などの呼び方をまとめたページを見つけたのでご紹介します。

調査結果はこちら、結果をまとめた記事はこちらから見られます。

Laptop、Wi-Fi、Downloadなどの44個の単語について、アメリカに住む18~45歳の1100人を対象に、呼び方を調査しています(読み方の統計も少しだけあります)。

以下は個人的に面白いと思ったものです。

・Online Search
Google社が誰かをGoogleすることをいやがっていましたが、"Google it"と呼ぶ人が圧倒的多数でした。Google社はもう諦めたのでしょうか。

・Data
"DAY-TUH"だろうと思っていたのですが"DAH-TUH"と呼ぶ人もかなりいるようです。

・Administrator
"ADMIN"が過半数でした。25%前後の"MOD"はLinux用語なので、OSのシェアによっても呼び方が変わってきそうです。

弊社が扱うのは主に英日翻訳ですが、用語のトレンドや、自分たちにとってフレンドリーな用語が一般的であるとは限らないことなど、気に留めておこうと思います。

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JTFスタイルガイドセミナーに行ってきました

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by fukazawa

4月も半ばなのに寒いですね。健康のありがたさをかみしめ中のfukazawaです。

このブログで告知しよう、告知しなきゃ、と思っていたらあっという間に当日になってしまったJTF日本翻訳連盟・標準スタイルガイド検討委員会の『JTFスタイルガイドセミナー』。本日4月13日の第2回に(株)シーブレインも参加させていただきました。(私は客席の方からひそかに参加させていただきました。)

「翻訳会社としての品質向上への取り組み ~スタイルガイドの活用事例を中心に~」というタイトルで、当社の翻訳者とプロジェクトマネージャーがそれぞれの視点からお伝えしたわけなのですが、スタイルが徹底されないなぁというクライアント様・翻訳会社様、もっと評価されたいな、あと一歩品質を向上させたいなぁと思っている翻訳会社様・翻訳者様に、何かしらのお役に立てたのではないかと思います。

私も翻訳者として、スタイルは基本のキ、それができていてこそ次の段階、その次の段階、そして最終的なプルーフリードに注力できるんだなぁとしみじみ思いました。

あいにくの雨でしたが、ありがたいことに多くの方にお越しいただき、盛況のうちに終えることができました。ご参加されたかた、プレゼンターかつ当ブログの執筆者でもある 2 名の熱意、伝わりましたでしょうか。

また機会がありましたら、次は忘れずにこのブログで告知したいと思いますので、みなさま是非お申込みください。多くの方にお会いできるのを楽しみにしております。


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ファイルを○○してパスワードを設定する

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by tanaka


去る3/31はWorld Backup Dayでした。

職場でも自宅でも、本格的かつ自動的なバックアップが私のよく知らないところで勝手に仕事をしてくれていますが、それとは別に、ちょっとしたトラブルに備えて、バックアップというほどでもないかもしれませんが、手動でファイルをいくつかコピーしています。その対象範囲を見直して、機密性の高いファイルはまとめてパスワードを設定しました。
パスワードを設定するついでに圧縮をしたのですが、あとになって考えてみると、別に圧縮をしたかったわけではなかったので、(1)圧縮せずにファイルをまとめてパスワードを設定することをどういうのか、そもそも(2)圧縮せずにパスワードを設定する簡単な方法はあるのか、という2つの疑問が生じました。

(1)圧縮せずにファイルをまとめてパスワードを設定することをどういうのか
日を改めて考え直してみて、あ、アーカイブ? と思いついたので、調べてみたところ、「アーカイブ」は、複数のファイルを1つにまとめる、という意味で使えるようです。archiveを翻訳しろといわれたら「圧縮」と答えてしまいそうな気がしますが、圧縮しなくてもアーカイブはできるし、アーカイブしなくても圧縮はできる(ファイル1つを圧縮する場合)ということのようです。純粋な日本語には「アーカイブ」に相当する使われ方をしている単語はないような気がします。書庫を作成する、ではなかなか通じないのではないでしょうか。
Unixのtarコマンドがそういうのだったな、と思って調べてみましたが、tarにはパスワードを設定する機能はありませんでした。ちなみに、tarの名前の由来はtapeにarchiveすることで、親戚のarというコマンドもある一方で、雑誌arは主婦と生活社から発行されていて、ポルトガル語で「空気」を表す単語が名前の由来だそうです。
なら圧縮するやつにはパスワードの機能があるのかな、と思ったら、bzipやgzipにもないそうで、パスワードの機能がついているzipの方が珍しい存在のようです。Windowsでzipがよく使われるのはそういう影響もあるのでしょうか。
ともかく、圧縮せずにファイルをまとめてパスワードを設定することを一語で表わすのは難しそうな気がしてきました。

(2)圧縮せずにパスワードを設定する簡単な方法はあるのか
さっぱりわからないし、そもそもそんなことをするニーズがあるのかな? と思いながら調べていくと、まずニーズがあることはわかりました。たとえば、動画や画像は、普通目に触れるファイル形式になっている時点ですでに強烈に圧縮されているので、そういうファイルがたくさんあって、束にしてまとめる場合、アーカイブはしたいけど圧縮はしたくない(時間がもったいない)し、パスワードを設定したい、という場合があるようです。
その方法ですが、いたって単純なものがありました。zipは圧縮率を設定することができて、最低に設定すると圧縮しないのと同じになるそうです。これでめでたくアーカイブして圧縮はせずにパスワードを設定することができます。圧縮率を最低にしてzipしてパスワードを……って全然短くないですね。
WindowsなどでGUIからzipする場合も圧縮率を設定できるソフトウェアが多いようなので、圧縮したくないけどzipしたい気分のときに、ぜひ使ってみてください。

「ため、」の多用に要注意

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by tera

ここ横浜では4月になって暖かくなったと思ったらしばらく雨が続いてジメジメ寒々としていたのですが、本日は快晴でポカポカ陽気です。花粉も収まりつつあり、やっと本格的な春到来といったところでしょうか。
 さて、次の2つの文の違いはどこでしょうか。
A. 今日はたくさん歩くため、バスを使わない
B. 今日はたくさん歩くため、バスを使う

字面だけみれば、バスを使うか否かだけです。 しかし、文意は異なっています。
Aは、健康のためにバスを使わずにウォーキングをする人の話です。
Bは、これからたくさん歩くのだから朝くらいバスに乗りたい人の話です。
なかなかいい例文が思いつかなかったので、伝わればよいのですが…

「ため」には2つの用法があります。
Aの用法は「目的」です。Aは、「たくさん歩く」のが目的です。

一方、Bの用法は「原因(理由)」 です。「今日はたくさん歩く」から、バスを使うのです。

翻訳でも、Because や To (目的) を翻訳する際に、 「ため」 を使うと目的なのか原因なのかはっきりと伝わりにくい訳文になることがあります。そういう場合は、必要に応じて他の言葉に置き換えるようにしています。

bacronymとrecursive acronym

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by hirama

横浜は暖かくなったり寒くなったり雨が降ったり風が吹いたり、なんだかせわしない気候が続いています。冬の終わりなのか春の始まりなのか春本番なのか初夏なのか、よくわからない間にも時は過ぎていきます。とりあえずセミが鳴いたら夏なのでしょう。

みなさんは「バクロニム」という言葉をご存知ですか?浅学で恥ずかしいのですが、私は最近初めて知りました。「アクロニム(acronym)」じゃなくて「バ」‥?と思ったら、backとacronymを組み合わせた造語のようです。

特定の意味を持つ単語の頭文字をつなげたものをacronymと呼びますが、backronymでは意味のない文字の組み合わせから意味が作られるそうです。

有名な例として「SOS」があります。これは「Save Our Ship」の略ではなく、ただの救難信号です。ほかにも調べてみると、季節性情動障害(SAD: Seasonal Affective Disorder)、アメリカの郵便番号(ZIP Code: Zone Improvement Plan Code)など、意外と身近な用語が見つかります。患者さんがとても悲しそうだったのでしょう(この2例については、backronymなのかaconymなのか、諸説あるようです)。

NASAでは、Stephen Colbertというコメディアンの名前にちなんで「COLBERT」という運動器具を船内に設置し、正式名称を「Combined Operational Load Bearing External Resistance Treadmill」にしたそうです(参考)。

Wikiという言葉の由来も「What I Know Is」であるという説がありますが、実際はハワイ語で「速い」を意味する「wiki」から来ているので、この説もただのbackronymになります。

また、ここでは紹介しませんが、元の略語を皮肉ったbackronymもたくさんあります。


さらに調べていくと、recursive acronym(再帰的アクロニム)というものもありました。これは、正式名称にacronymが含まれる略語だそうです。IT用語に多いようですが、クレジットカードで有名なVISAもrecursive acronymにあたります(VISA: Visa International Service Association)。略称と正式名称の両方に「VISA」が含まれているので、再帰的なacronymということですね。そうすると正式名称の「Visa」は何を指すのか‥混乱してきました。

Wikipediaの再帰的頭字語のページを見ていると、東京都中野区も、「中」野町と「野」方町の合併で作られた経緯からrecursive acronymであるという説があるようです。

今度はrecursive backronymという用語が目に入りましたが、限界を感じたのでここまでにしておこうと思います。

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連載記事まとめ

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JTFセミナーの第3回に参加させていただきました

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by zaki-ni

4/24に開催されたJTFセミナーの第3回「プロが教える日本語文章の校正・リライトのテクニック」に参加してきました。

講師はPro-Feelの磯崎博史さんです。

訳文を読みやすくするための次の4つのポイントについて、例文を使いながらわかりやすく説明していただきました。
①ふさわしい語句の選択
②重複の解消
③適切な表記
④正文に仕上げる

例文の中で気になる箇所は人それぞれ違うようで、なかなか面白いお話を聞くことができました。

このセミナーが満席だったことからも、高い翻訳品質が要求されてきていることを強く感じました。
翻訳品質の基準が、「誤訳かどうか」から「商品価値があるかどうか」にこの10年くらいで変化してきているように感じます。

それにしても、普段使っている日本語を論理的に説明するのは難しいな、とつくづく感じました。

コピーしたらツールチップを表示

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by tanaka

あまり共感してもらえないのですが、Ctrl + Cを押してコピーしたつもりがコピーできてないということがよくあります。どうにかしたいのですが、どうにもできていません。コピーできたときにはそうわかるようにして苦痛を柔らげています。クリップボードの変更を監視してアレコレする、という類のごく簡単なやつです。
AutoHotkeyのスクリプトを下に貼ります。

; コピーしたらツールチップを表示
OnClipboardChange:
if (A_EventInfo = 1) {
;テキストの場合は内容を表示
;長いテキストの場合は長いテキストと表示
    StringLen, length, Clipboard
    if (length>200) {
        ToolTip 長いテキストをコピーしました。
        SetTimer, RemoveToolTip, 1000
    }
    else {
;短いテキストの場合は内容を表示
        ToolTip %Clipboard%
        SetTimer, RemoveToolTip, 1000
    }
    }
    else if (A_EventInfo = 2) {
;テキスト以外の場合は適当に表示
        ToolTip テキストでないものをコピーしました。
        SetTimer, RemoveToolTip, 1000
}
return

RemoveToolTip:
SetTimer, RemoveToolTip, Off
ToolTip
return

ファイルをコピーした場合にファイル名がテキストとして表示されるなど、挙動がよくわからないところが一部ありますが、コピーできたかどうかの判定には使えます。また、何かのはずみでクリップボードが操作されたときに気が付くようになるので、クリップボードについて理解が深まるかもしれません。

画像の代替テキストを一括で削除するPowerPointマクロ

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by hirama
 

GW直前に、すべり込みで松島水族館に行ってきました。平和で心のこもった良い水族館でした‥最後に行くことができてよかったです。生体やスタッフは新しくオープンする仙台うみの杜水族館に移るとのことで、今からとても楽しみです。

弊社では、Microsoft Office製品を使ったファイルの翻訳案件を扱うことが多くあります。翻訳前後のファイル処理時に大量の単純作業が必要な場合、状況に応じてマクロを使用します。書籍やWeb上の情報を参考にしながらマクロを作るのですが、WordやExcelと比べると、PowerPoint用のVBAは情報が非常に少ない印象を受けます。最近のPowerPointではマクロの記録もできなくなっているので、取っ掛かりを見つけることすら難しく感じます。

そんな貴重な(?)PowerPoint VBAのプログラムを、少しずつご紹介していければと思います。高度なプログラムを組む技術力はないので、簡単なものを‥。

今回は、画像の代替テキストを一括で削除するPowerPointマクロのご紹介です。


pptの画像に代替テキストが設定されている場合、そのpptファイルをpdf形式に変換してマウスオーバーすると、代替テキストがツールチップとして表示されます。
これはアクセシビリティのための機能ということですが、画像のファイルパスなど、アクセシビリティの観点から考えても不要な情報が設定されている場合があります。

pdfでツールチップを表示しない方法は2つあります
・pdf形式で保存するときに、アクセシビリティ用のドキュメント構造タグを対象外にする
・画像の代替テキストを削除する

2つ目の方法を採るときに使えるプログラムです。

Sub DeleteAltText()
  Dim slSlide As Slide
  Dim shShape As Shape
  Dim x As Long
 
  For Each slSlide In ActivePresentation.Slides
    slSlide.Select
    For Each shShape In slSlide.Shapes
        shShape.Title = ""   
        shShape.AlternativeText = ""

        With shShape

        Select Case .Type

    ''グループ化されたオブジェクトの処理
        Case Is = msoGroup
            For x = 1 To shShape.GroupItems.Count
                shShape.Title = ""
                shShape.GroupItems(x).AlternativeText = ""
            Next

        End Select

        End With

    Next shShape

  Next slSlide

  MsgBox ("画像の代替テキストを削除しました")

End Sub

PowerPointではオブジェクトを扱うことが多いので、グループ化されたオブジェクトに対する処理はほぼ必須です。

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Insert キーを封印して活用する

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by tera
 
シーブレインは、今年で創立20周年を迎えました。
それに合わせ、20周年特別コンテンツを公開しましたのでぜひご覧ください。

 http://c-brains.jp/20th/

ぜひ上記の20周年コンテンツをチェックしてみてください。

皆さんは、Insertモードを使用しますか?私は、知らぬうちにInsertキーが押されてしまい、今まで入力したものがどんどん上書きされるのが嫌なので、Insertモードは基本使いません。そこで、Insertキーを他の機能に割り当ててしまえ、と思いたちました。 使用するのは AutoHotKeyです。

#IfWinActive, ahk_exe SDLTradosStudio.exe
Insert::^Enter
#IfWinActive
#IfWinActive, ahk_exe SDLTradosStudio.exe
^Insert::^Insert
#IfWinActive
このスクリプトにより、Insertキーを Ctrl + Enter (訳文の確定)に割り当てます。
ただ、Trados Studio では Ctrl + Insert で原文を挿入するという機能もあるので、それは活かそうと、2つ目のスクリプトを追加しました。
これがない状態で Ctrl + Insert を押しても、既に Insert キーには Ctrl + Enter が割り当てられているので、うまく動作しません。
Insertキーは、BackSpaceのすぐ隣という結構いい位置にあるので、使わないのならば活用したほうがお得です。普段使わないキーをいかに活用するか、ということもAutoHotKeyの醍醐味です。 例えば、私はキーボード右のテンキーはほとんど使わないので、各キーに様々な機能を割り当てています。
ぜひカスタマイズしてみてください。

consumer gradeとenterprise grade

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by tanaka

IT関連の文書では、consumer gradeやenterprise gradeという表現がよく出てきます。どういう意味かというのを端的に述べるのは難しいのですが、それはこの場合にかぎらず、はっきりとした共通認識がないまま言葉だけが広まっていくことが多いからです。
consumer gradeとenterprise gradeについては、直訳してやればだいたいの意味はつかめます。コンシューマー級、消費者向け製品級、あるいは、エンタープライズ級、企業向け製品級のように考えていただければよいのではないかと思います。
問題はその先で、じゃあどういうつもりで、どういうニュアンスがあってconsumerとかenterpriseとかいっているのか、という点なのですが、これは文脈によるようです。

たとえば、SSDの品質について述べている以下の文書では、
http://frankdenneman.nl/2014/03/10/consumer-grade-ssd-versus-enterprise-grade-ssd-one-pick/
consumer grade SSDよりもenterprise grade SSDの方が品質が高い、という区分で使われています。

一方で、ユーザーエクスペリエンスについて述べている以下の文書では、
http://www.zdnet.com/article/adp-rolls-out-consumer-grade-ux/
consumer grade UXを言い換える表現として、a best-in-class experienceが使われています。すごくいい、という意味でconsumerといっているわけです。

従来は上の用法、consumerよりenterpriseがいい、というのが一般的な使われ方だったと思いますが、いわゆるコンシューマライゼーションの到来と、エンタープライズ(企業)向けのソフトウェアやサービスの品質に対する不満の高まりから、場合によってはconsumerがenterpriseよりいい、という意味で使われることが出てきたようです。


いくつか考えてみると、スマートフォンやタブレットの性能は、モノはいっしょでもイメージ的にconsumerといった方がよさそうに聞こえます。ストレージやネットワークの機器の性能は問題なくenterpriseの方がいいですね。ソフトウェアの機能が多い、という意味ではenterpriseですが、管理画面やダッシュボードの使いやすさをアピールするならconsumerといっておくべきでしょう。
時間や場所、人の立場などによって、逆をイメージしてしまうことがあるのかもしれないという気がします。あまり難しいことではないような気がしますが、うっかり勘違いしないか心配です。

キーボードでマウス操作を行うためのAutoHotkeyスクリプト

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by ito


私はどちらかというと「マウス使う派」ですが、手を動かすのが億劫なときなどはキーボードでマウス操作を行います。

Windowsの標準機能にもありますが、テンキーが遠いとかモードの切り替えが面倒だとかあって挫折しました。それで、カーソル移動や左クリックなどの基本的な操作だけはキーボードで行えるようにAutoHotkeyで設定しています。

ということで、非常に簡単ではありますがそれらのAutoHotkeyスクリプトをご紹介します。

;マウスカーソル移動(上) Windowsキー + ↑
#Up::
MouseMove 0,-10,0,R
return

;マウスカーソル移動(下) Windowsキー + ↓
#Down::
MouseMove 0,10,0,R
return

;マウスカーソル移動(左) Windowsキー + ←
#Left::
MouseMove -10,0,0,R
return

;マウスカーソル移動(右) Windowsキー + →
#Right::
MouseMove 10,0,0,R
return

;マウス左クリック Windowsキー + Enter
#Enter::
MouseClick ,Left
return

はじめはホームポジションに近い「j」とか「k」とかに割り当てていましたが、そのあたりのキーは他のアプリケーションのショートカットキーでもよく使うため、だんだんわけが分からなくなってきて、結局「マウス操作はWindowsキー + XXX」というところに落ち着きました。

上記スクリプトをご使用の際は、キー割り当て、カーソルスピード、カーソル移動距離など、使いやすいようにアレンジされるとよいかと思います。

範囲選択するときのために、

;マウス左クリック押しっぱなし Windowsキー + ]
#]::
Click ,Left,D
return

というのも設定してみましたが、マウスでやった方が早そうだったのでほとんど使ってません。

多機能なマウスやキーボードを使えばそもそもこんな設定いらないのかもしれませんが。

ApSIC Xbench の QA 機能を使ってみよう

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by fukazawa
運動しないのにランニング用ウェアを購入したら、なんだか走れる気がしてきた妄想ランナーの fukazawa です。タンスの肥やしにならないようにしたいです。

今日はこのブログでもたびたび紹介している ApSIC Xbench の機能のひとつ、QA の使い方をご紹介します。翻訳やレビューが進んだ時に使うと便利な機能です。


たとえばこのようなマニュアルがあったとします。


ほぼ同じ手順が繰り返されています。
これを Trados Studio で開いて訳文を入れ、文節を確定してファイルを保存します。
QA 機能を使うため、意図的に間違いを加えています。

ApSIC Xbench にファイルを読み込みます。
(ApSIC Xbench を開き、[Project] - [New] をクリック → [Add] ボタンをクリックしてファイルの種類を選択し、[Next] ボタンをクリック → 今回は [Add File] ボタンをクリックして 1 ファイルを読み込み。[Next] ボタンをクリック → [OK] ボタンをクリック → [OK] ボタンをクリック)

[Project] - [Save as] で任意の場所に保存しておきます。

[QA] タブをクリックします。
何をチェックするかは設定可能なので、チェックしたい項目を選択してください。

[Check Ongoing Translation] ボタンをクリックします。

結果が表示されました。
原文が同じなのに訳文が違うところとか、原文が違うのに訳文が同じところがピックアップされました。

修正したほうがいいのか、複数訳文でいいのかなどを慎重に確認したうえで、バイリンガルファイルを修正します。余計なところを修正しないように注意が必要です。

Trados Studio でバイリンガルファイルを修正して保存したら、ApSIC Xbench で [Project] - [Reload] の順にクリックして読み込みし直します。

もういちど [Check Ongoing Translation] ボタンをクリックします。

エラーが無くなりました。

Trados Studio の場合、バイリンガルファイルで訳文を確定していないと、ApSIC Xbench が文節を認識できないことがあります。本当にエラーが無くなったのか、文節を確定しなかったので認識されていないのかは ApSIC Xbench の画面では分かりません。Trados Studio でバイリンガルファイルに修正を加えたら、必ず文節を確定するようにしておきましょう。

繰り返しが良く出てくるマニュアルなどを複数の人で分けて翻訳・レビューした場合に、不必要な訳文の揺れをなくすのに便利なので、ぜひお試しください。


以前の記事もご覧ください。
ApSIC Xbench (1)
ApSIC Xbench (2)
ApSIC Xbench (3)
ApSIC Xbench (4)


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ApSIC Xbench の QA 機能を使ってみよう (2)

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by fukazawa
昨今の捨てるブームに乗ってあれこれ捨てていたら、今あれがあったら使ったのにと思うことが立て続けに起きた fukazawa です。そういうこともあります。

前回の記事は、ApSIC Xbench の QA 機能を使うと、不必要な訳文の揺れを確認できるという話でした。今回はその補足です。

もう一度、ApSIC Xbench を開いてファイルを読み込み、[QA] タブで [Check Ongoing Translation] ボタンをクリックした画面を見てみましょう。



なにやらファイル名の隣にカッコ書きで数字があります。
この数字は元のファイルの何行目ということを表しています。バイリンガルファイルに修正を加えるときは、この行数を目安にして探すとすぐにたどり着きます。ファイルが大きい場合や似たようなパラグラフが何度も出てくるような場合に便利です。

次に、この画面の任意の行を選択し、右クリックメニューを見てみましょう。


鉛筆アイコンの [Edit Source] をクリックすると、元のバイリンガルファイルが開きます。(便利!)

QA で Inconsistency in Target のチェックに引っかかったけど、ファイル内に複数訳(「体言止め」と「ですます調」など)が存在するので修正していいかどうかこの情報では分からない・・・というときは、右クリックメニューの [See Context] をクリックします。

こうすると、ApSIC Xbench 上で元のファイルの前後のセグメント内容を確認できます。バイリンガルファイルを開かなくても、この並びだったら修正しないといけない or このままでよい、という判断ができることがあります。

これ1つで万能というツールや機能はなかなかありませんが、色々活用して品質を向上させたいですね。


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コメントをイミディエイトウィンドウに出力するPowerPointマクロ

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by hirama

いま住んでいる場所はそこそこ気に入っていますが、キジバトを見かけないのが残念です。あの鳴き声が聞きたい。hiramaです。

今回もPowerPointマクロのご紹介です。
PowerPointファイルをお客様に確認していただくときに、PowerPointのコメント機能を使用して指摘を追加していただく場合があります。
コメントをクリックするとコメントの内容を確認できますが、複数のコメントの内容を同時に確認することはできません。


今回は、このようなコメントをVBAのイミディエイトウィンドウに出力する簡単なマクロをご紹介します。

Sub ListComments()
''コメントをイミディエイトウィンドウに出力

Set mySlides = ActivePresentation.Slides

For Each mySlide In mySlides

    For Each myComment In mySlide.Comments

        Comment = Comment & vbCrLf
        Comment = Comment & "Slide:"& mySlide.SlideNumber & ", "
        Comment = Comment & "Author:"& myComment.Author & "("& myComment.DateTime & ")"& vbCrLf
        Comment = Comment & ""& myComment.Text & vbCrLf

    Next myComment

Next mySlide

Debug.Print (Comment)

End Sub


先ほどのファイルでこのマクロを実行してVBAの画面を確認すると、次のようになります。

どのコメントがどの位置にあるのかを確認することはできませんが、修正の概要や指摘数をざっと確認するにはそこそこ便利だと思います。
また、これを応用すると、PowerPointのコメントをExcelに出力するようなプログラムを作ることもできます。

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